【新規就農シリーズ|第21話】

新規就農シリーズ第21話のアイキャッチ画像。集めた情報を農業の現場判断につなげる考え方を表したイラスト。

情報は集めて終わりじゃない。現場の判断につなげるためにやっていること。

ここまで、
コミュニティ、オンライン、情報との距離感について書いてきた。

ただ、情報は集めただけでは意味がない。
農業では特に、
「どう現場の判断につなげるか」 が一番大事になる。

今回は、自分が意識している
情報と現場をつなぐ考え方を整理してみる。

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目次

1. まずは「観察」。情報より先に畑を見る

どんな情報を見ても、
最初にやるのは畑を見ること。

・葉の色
・勢い
・天気とのズレ
・土の状態
・前回の作業からの変化

オンラインや人から聞いた話があっても、
それが今の圃場に当てはまるかは別問題。

情報を信じる前に、
今、畑で何が起きているか を確認する。

観察を飛ばすと、
どんな正しい情報もズレた使い方になる。

ここは、何年経っても一番大事だと感じている。

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2. 記録する。判断を感覚で終わらせない

観察したことは、
できるだけ簡単でもいいから残す。

・日付
・天気
・作業内容
・気づいた点
・結果

最初は面倒に感じるが、
記録があると判断が落ち着く。

「前もこうだった気がする」ではなく、
「前はこうだった」と言えるようになる。

情報と記録がつながると、
次に同じ場面が来たときに迷いが減る。

農業では、
この“迷いの少なさ”が
作業の質とスピードに直結する。

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3. 小さく試して、振り返る

情報を見て
「良さそうだ」と思っても、
いきなり全面でやらない。

・一部の畝
・一部の圃場
・一回だけ

小さく試す。

その結果を見て、
合えば続けるし、
合わなければやめる。

うまくいかなかったとしても、
それは失敗ではなく
「自分の畑には合わなかった」という判断材料 が増えただけ。

情報は、
試して、振り返って、
初めて自分のものになる。

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第21話まとめ

・情報より先に、まず畑を観察する
・判断を感覚で終わらせず、記録につなげる
・いきなり全面でやらず、小さく試す
・情報は「判断材料」として使う
・現場で検証して初めて意味を持つ

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次回予告(第22話)

次回は、
「判断を間違えにくくするために決めている基準」 について。

迷ったときにどう考えるか。
やらないと決める基準。
引き返す判断の持ち方。

農業を続けるうえで、
地味だけど効いてくる話を書く予定。

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