“持続可能ってなんやろ”と、ふと思った日。
第13話では、
夢中で畑に立っていた頃の話を書いた。
あの頃はただ楽しくて、
毎日いろんな発見があって、
気づけば日が暮れるまで作業していた。
でもそのうち、
考える時間がなくなってきてるな…
という違和感だけは残っていた。
ある日ふと、こんなことを思った。
「持続可能って、どういうこっちゃ?」
深い意味はないけど、
このあたりから働き方の見え方が少し変わっていった。
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1. 頑張るとかじゃなく、ただ続けてただけ

最初の数年は勢いで走ってこれた。
農業が面白かったから、それでよかった。
経験値ゼロ就農やから
周りより早く動かないと追いつけない。
それはそれで間違ってない。
でも、作業ばかりで余白がないと、
段取りも改善も後回しになる。
「今日の仕事は終わったけど、
明日のための“考える時間”は?」
そんな小さな違和感はあった。
別に大きな悩みがあったわけでもない。
ただ、“なんか続かへんな…”と
ぼんやり思っていた。
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2. 持続可能って…

先輩農家さんと話したり、ニュースを見たりしてて、
ふっと、
「ああ、そりゃ農業衰退するわなぁ」
と思った。
・年を取れば作業は遅くなる
・辞め時も正直ない
・設備は古いまま
・今さら投資もできへん
・次の世代は継がへんと言っている
誰が悪いとかじゃなくて、
「そら続けるの無理よね」
目の前の現実を見て、
「ああ、こういうもんか」と素直に思っただけ。
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3. “続けるための農業”を

「どうすれば続けられるか」を
自分なりにまとめてみた。
・余白を残す
・無理な日には無理をしない
・段取りの質を上げる
・作業より“仕組み”を優先する
・全部を自分で抱えない
・やらないことを先に決める
どれも当たり前のことばかりやけど、
仕事の質がかわるよねって思ったり
「農業」って
頑張りとか根性の話ではないんやなと
思ってます。
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第14話まとめ
・考える時間のなさが、大きな問題
・衰退の理由は誰のせいでもなく、ただの“現実”
・持続可能は大げさな言葉じゃなく、人生を犠牲にしない
・続けられへん働き方を続けても…
・無理を減らして、仕組みで軽くするだけでだいぶ変わる
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