【新規就農シリーズ|第19話】

新規就農シリーズ第19話のアイキャッチ画像。オンラインとリアルコミュニティの違いを表現したイラスト。

オンラインは“コミュニティ”ではない。

便利さの裏で起きていること。

前回までで、
農業者が持つべきリアルのコミュニティについて触れてきた。

そこで必ず出る疑問がある。

「オンラインで学んだり話したりしてるし、それじゃダメなの?」

結論から言うと、

オンラインはとても便利。
でも“コミュニティの代わり”にはならない。

役割が根本的に違うからだ。

ここでは、農業者がオンラインをどう扱うべきかを整理していく。

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目次

1. オンラインは“情報の入口”。関係性の場ではない

オンラインは素晴らしい。

・動画で学べる
・SNSで人とつながれる
・Zoomで話せる
・必要な情報がすぐ手に入る

忙しい農業において、
この“いつでもアクセスできる”強みは本当に大きい。

ただし、オンラインで得られるのは
あくまで 情報・知識・アイデア が中心。

そこにあるのは
・空気
・温度
・沈黙
・間
・雑談
といった、
人間同士の“文脈”ではない。

農業者にとって、
判断を整えてくれるのはこの“文脈”のほうだ。

だからオンラインは代わりにならない。

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2. オンラインだけに頼ると“世界が狭くなる”

便利なはずのオンラインが、
逆に視野を狭めるケースがある。

理由はシンプルで、

自分の興味に合った情報だけが
アルゴリズムによって強化されていくから。

・似たような考え方の人
・自分に近い価値観
・自分が心地よい情報
・反対意見が少ない環境

気づかないうちに、
“正しさ”が偏った世界ができてしまう。

これは、
農業者の判断を狂わせるリスクがある。

現場では“正解は1つではない”のに、
オンラインは“1つの正解”だけを強調しやすい。

自然相手の仕事では、この偏りが致命傷になる。

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3. オンラインは「思考を広げる道具」として使う

オンラインは悪いわけではない。
むしろ使い方次第で大きな武器になる。

ただし目的を間違えてはいけない。

オンラインの役割は
「知る」「学ぶ」「広げる」 ここまで。

・判断する
・整える
・迷った時に立て直す
これはリアルのコミュニティが担う部分。

農業者にとって最適なのは、
リアル(判断) × オンライン(情報)
という組み合わせ。

オンラインは便利だからこそ、
“依存ではなく活用する”という姿勢が大切になる。

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第19話まとめ

・オンラインはコミュニティではなく“情報の入口”
・便利な反面、価値観が偏りやすい
・農業は文脈や空気が判断を支える
・オンラインだけでは視野が縮む
・正解は「リアルで整え、オンラインで広げる」

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