現金は“借金してでも”手元に置け。
キャッシュが尽きた瞬間、農業は終わる。
まず結論です。
■ 農業は「現金商売ではありません」。
■ キャッシュが尽きた瞬間にゲームオーバーです。
直売や無人販売があるため現金商売に見えますが、
農業の本質はまったく逆です。
■ 支払いが先
■ お金が入るのは、むちゃくちゃ後
■ しかも“収穫期まで現金化すら確定していない”
だから農業は、
最もキャッシュに弱い産業 と言い切れます。
なので私はこう言います。
■ 「今はまだいらんけどな…」
→ この“今こそ”が借り時。
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■ ① 農業は現金商売ではない

“収穫するまで現金化が確定していない”特殊産業
農業の支払いは基本すべて「前倒し」です。
■ 肥料 → 先払い
■ 農薬 → 先払い
■ 資材 → 先払い
■ 燃料 → 先払い
■ 機械の修繕 → 即金
そして収穫までの数ヶ月間──
■ 売上が確定していない
■ 獣害・病害虫・天候で一瞬でゼロにもなる
■ 頑張っても“現金が入るのはかなり後”
つまり農業は、
■ 現金は早く減る
■ 入ってくるかすら収穫期まで確定しない
という、
資金繰りが最も厳しい構造 を持った産業です。
だからこそ、
現金(HP)を厚く持つことが生命線。
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■ ② 余裕がなくなってからでは絶対に借りられない

金融機関の本音はこれだけです。
■ 余裕がある人に貸す
■ 余裕がない人には貸さない
本当に困ってから行っても遅い。
審査は通りません。
だから私はこう言います。
■ 「まだいける」は危険信号
■ 「余裕があるうちに」借りるのが正解
借りやすい時期は
困っている時ではなく、順調に見える時だけ。
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■ ③ 公庫・銀行は“味方”。話すだけで価値がある

借りる気がなくても、
公庫・銀行には行くべきです。
決算書や試算表を持って、
“遊びに行く感覚”で大丈夫。
理由は2つ。
① 経営を“プロの視点”でチェックしてくれる
痛いところを正確に突いてくれる。
これは金では買えない価値。
② 普段から関係を作れば“いざという時のスピード”が違う
日常の接点が信用(MP)になる。
借りる側のはずが、
「融資しましょうか?」と逆転することさえあります。
■ 信用(MP)は、事前に作った人しか使えない。
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■ ④ 借りたお金は“置いとくだけ”でいい
農家の資金管理で最も重要なのはこれ。
■ 借りたお金を使わず“置いておく”。
・資金繰りが安定する
・メンタルが安定する
・急な修繕に対応できる
・チャンスにすぐ動ける
・返済原資として寝かせてもいい
利息はかかる。
でも HPゼロのリスクの方が100倍危険。
少額なら保証協会の費用も安い。
■ お金がかかる=信用(MP)を買っている
その感覚でいい。
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■ ⑤ HPがなければ“痛恨の一撃”で死ぬ
農業はドラクエと同じです。
■ 現金=HP
■ 信用=MP
そして農業は
“痛恨の一撃” が避けられない世界。
・獣害
・台風
・病害虫
・悪天候
・相場の暴落
■ HPがなければ即死
■ HPがあれば耐えられる
ただ、それだけです。
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■ 第8話まとめ
- 農業は現金商売ではない
- 支払いは先、現金化は後
- 収穫期まで現金化すら確定しない
- 困ってからでは借りられない
- 余裕があるうちに借りるべき
- 借りた金は“置いておくため”に借りても良い
- 信用(MP)は事前に作るもの
- HPゼロでは痛恨の一撃に耐えられない
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