農業を始める時、多くの人が“栽培技術”から学ぼうとします。しかし本当に難しいのは、作り方ではなく“続け方”。農業は営みとして続けるための環境・段取り・地域との関係づくりが基盤になります。第1話では、これから就農する人が最初に知るべき心構えをまとめます。
最近、就農希望者の方がインスタを見て訪ねて来られ、
【新規就農シリーズ|第1話】
農業は作り方の話ではありません。
始めることと、続けることが難しい。
いろいろ質問を受けました。
その中で、
「最初に知っておいたほうがいい事って何ですか?」
と聞かれたのがきっかけで、
ブログにまとめてみようと思いました。
これから農業を始めたい人が
少しでも迷わないように、
まずは“心構えだけ”を短くお伝えします。
先に言っておきます。
■ 認定新規就農者5年目の私が語ります。
■ 未熟者が偉そうに農業を語ってすみません。
────────────────────
農業とは作り方の話ではありません。

始めることと、続けることが難しい。
世の中で語られる農業の多くは
“作り方”や“栽培技術”に偏っています。
けれど、私が5年間やってきて
痛いほど分かったのはこれです。
■ 農業の本当の難しさは“続けること”。

作物を作ることはできる。
でも“営みとして続ける”となると話が変わります。
去年は豊作、調子に乗ったら今年はまったく伸びない。
その逆もあります。
これは根性の話ではなく、
日々変わる条件に合わせて
淡々と最適を積み重ねていく力のことです。
農業は
“どう作るか”ではなく
“どう続けるか”が問われる仕事だと思います。
これを最初に知っておくだけで、
見える景色が大きく変わります。
────────────────────
■ 第1話まとめ
・農業は作り方ではなく“営み”の話
・始めることが難しい
・続けることはさらに難しい
・心構えがスタートライン
・技術より先に知っておくべき現実がある
────────────────────
■ 次回予告:第2話
就農の一番の壁はどこにあるのか。
“作り方より先に立ちはだかる現実”について話します。
